今回ご紹介するのは、『親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること』という本です。
親も配偶者も高齢になり、自分自身も高齢者と呼ばれる年齢になった今、まさに他人事ではありません。
しかも本書は、1000人へのアンケートをもとに、必要な情報を専門家監修のもとでわかりやすくまとめています。
忙しい方でも、必要な情報に簡単にアクセスできるのが魅力です。
介護、仕事、家庭において、まさにうってつけの一冊と言えるでしょう。
この本を読んだ私の感想が、少しでも皆様の参考になれば幸いです。
「親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること」のかんたんな紹介
親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること | |
監修 | 橘 慶太・福島 実 |
発行 | 2024年2月5日 |
発行所 | オレンジページ |
ページ数 | 164ページ |
親や配偶者に「老い」のサインを感じ始めたら、家族で話し合いを始める時です。
本書は、病気や認知症、介護、医療、葬儀、お墓、相続など、高齢化に伴う様々な問題について、家族で話し合うべきことをまとめた一冊です。
1000人へのアンケートをもとに、必要な情報を専門家監修でわかりやすく解説。
忙しい方でも簡単に必要な情報にたどり着けるよう工夫されています。
「認知症?まさか、うちも…」
そう思った時に、まず手に取ってほしい一冊です。
家族みんなで「これから」について話し合う、きっかけ作りに役立ちます。
なぜ「親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること」を読んだのか

私の両親は70代です。
母は現役でパートに出ており、父は引退して家にいることが多いです。
家にいることの多い父は、ときどき車に乗って買い物に行きます。
「一体いつまで車に乗るのだろう」「私が運転を代わるので、免許を返納してほしい」そう伝えても、なかなか返納してくれません。
母も頭がシャッキリしているうちに、ガスや電気の引き落とし口座や、複数ある銀行口座をまとめておいてほしいと思っています。
それをうまく伝えるにはどうしたらいいのか知りたくて、この本を読むことにしました。
「親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること」のユニークな一節

名称は「エンディングノート」に限らず、「もしものときの〜」という言葉がついていたり、「〜安心ノート」「〜整理ノート」といった名称のものもあるので、親や配偶者にとっても比較的少なく、すすめやすいのではないでしょうか?
「親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること」P109
母には、ガスや電気の引き落とし口座を書いてもらうメモ帳を、以前渡したことがあります。
「書いておいたよ」という報告はなく、どうなっているかをまずは聞き出さないといけません。
そのメモ帳を渡した当初は「エンディングノート」としか販売されておらず、縁起でもないと思い、メモ帳にしました。
2025年になり、家族で相談しなくても、本人の意思で気持ちよく書き始められるタイトルのエンディングノートが増えたことが嬉しいです。
母がパートを引退したら、同じものを2つ買い、二人で書き合おうと思います。
この本の感想

『親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること』を読み、介護を受ける流れや施設、そして万が一の時の流れが、この一冊にまとめられていることが勉強になりました。
そのような本は数多くありますが、特に最後の章「自分と家族の心のケアは?」は、非常に重要な章だと感じました。
私たちはどうしても目先の介護にとらわれがちで、自分自身のことは後回しになりがちです。
気がついた時には、心の状態が深刻な状況になっていることもありますよね。
そうならないためにも、この本でどのようなケアが必要で、どのような助けを借りることができるのかを知ることができたのは大きな収穫でした。
家族だけで相談し、介護を乗り切ろうとすることは、往々にして難しいものです。
だからこそ、地域の力や医療の力を借りながら、家族みんなで支え合っていくことの大切さを、改めて感じました。
まとめ
今回は『親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること』を読み、高齢化社会における家族のあり方について深く考えさせられました。
本書は、介護だけでなく、医療、葬儀、相続など、様々な側面から高齢化の問題を捉え、家族で話し合うことの大切さを教えてくれます。
特に、自分と家族の心のケアに焦点を当てている点は、他の書籍にはない魅力だと感じました。
目先の介護に追われがちですが、自分自身の心も大切にしなければ、良い介護はできないのではないでしょうか。
この本を読んだことで、家族と積極的に話し合い、互いを支え合っていくことの重要性を再認識しました。
高齢化は誰にとっても避けて通れない問題です。
ぜひ本書を参考に、ご家族と「これから」について話し合ってみてください。
今回ご紹介した本は、「ブクスタ!」というサイトでも紹介しています。
学んだことは、実践とアウトプットによって記憶の定着につながるそうです。
もしあなたがこの本を読んだ後、実践のほかにアウトプットする場所がない時には、ぜひ「ブクスタ!」を活用してみてください。
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